社会人になると関わる持ち株会制度~メリットデメリットを分かりやすく

第二章-1:株式の基本
この記事は約6分で読めます。

第一章で皆さんにとって資産運用や投資は、
・確定拠出年金
・ideco
・国が運用している年金 など
強制的に関わってくるとお伝えしました。

 

この3点は「日本全体の株」や「世界全体の株」など、大きな枠組みで関わってきます。

 

[身近な企業の株が値上がり・値下がりしたケース~コロナウイルス編]でお伝えした任天堂やAmazonなど「特定の企業の株式」というような関わり方はしてきません。

 

では特定の企業の株式は、自分の意思で株に投資をしない限り関わる事は無いのでしょうか?

 

よく、「資産運用は興味があるけど、株はやらない」なんて方もいらっしゃいます。

しかしこの特定の企業の株式、一般企業で働くと関わってくる可能性が高いんです。

それは何かというと、「持株会制度」です。

持株会制度は、実際の授業でも触れる可能性は大きいでしょう。

将来積極的に資産運用しないという高校生の方も、聞いておいて損は無い内容になっています。

是非、参考にして下さい。

持株会制度ってなに?

 

持株会(もちかぶかい)という言葉は、教師の皆さまよりも、お父さんお母さんの方が馴染みが有るのではないでしょうか?

持株会は、自分が働いている会社の株を毎月積立で少しずつ買っていくという会です。

上場している企業に限らず、未上場の企業も採用している所が多いです。

持株会のメリット-従業員側

 

持株会には、働く従業員にとってメリットが4つあります。

実際の授業ではメリットまで教えるかは先生の裁量によりますが、教える側としては押さえておきましょう。

メリット1-積立でリスク低減

 

持株会は、基本的に「積立」で買付が行われます。

[第六章:運用方法]で詳しく説明しますが、積立で運用商品を買い付けるという行為は、リスクを低減する運用方法になります。

 

株式の事を詳しくない・興味が無い方もいらっしゃると思います。

そんな方にとってリスクを低減できる運用というのは、メリットになりますね。

 

他の運用で積立が行われている例では、idecoや確定拠出年金、積み立て投信など、資産形成世代(主に20代~30代など、資産を作っていく世代)が行う運用が多いです。

メリット2-奨励金支給

 

持株会は、自身の会社の株主になるという事です。

企業側のメリットとしてこの後書きますが、企業としても嬉しい事ですし、奨励したい行為です。

そのため持株会を行う社員に対しては、「奨励金」として買い付ける金額に10%プラスしてくれるなど、特典が付く会社が多いです。

メリット3-少額で行える

 

上場している株式は、基本的に100株を1単元として買付をします。

 

そのため通常証券会社を通して株を買い付ける際は、1単元でも結構まとまった額になってしまいます。

しかし、持株会は単元のルールがありません。

 

そのため1株という少額からでも積み立てる事が出来ます。

メリット4-勝手に資産形成してくれる

 

持株会は、基本的に給料から天引きです。

つまり、勝手に資産が貯まっていく訳です。

もちろん株価は上下しますが、配当金が出ていれば対象にもなります。

やはり、勝手に・自動的にお金が貯まっていくという事は、非常に魅力的でしょう!

持株会のデメリット

 

持株会には、デメリットが1つあります。

それは、自分が所属している会社に自分の資産まで預けている為、自分の会社にすべて賭けている状態になっている事です。

[第六章:運用方法]で詳しく説明しますが、1点集中投資はリスクが高いです。

集中している1点が倒産や業績悪化などしてしまった暁には、資産全体に大きなダメージになってしまう為です。

 

貯蓄を持株会のみしか行っていない場合、
・給料をもらう会社
・投資している会社
が同じになってしまう為、非常にリスクがあるといえるでしょう。

持株会のメリット-企業側

 

持株会という制度は、従業員側だけでなく、企業側にもメリットがあります。

個人的には従業員側よりも企業側の方がメリットが大きいと思うので、簡単に解説します。

メリット1-従業員が安定株主に

 

企業にとって、継続的に安定して株主になってくれる人はとても貴重です。

「安定株主」と呼びます。

持株会は、この安定株主と呼ばれる一つです。

 

なぜ、安定株主が大切なの?

安定株主がいると、買収されにくいなど複数のメリットがあります。

その中でも持株会の株主が企業にとって特にメリットになるのは、「物言わない株主」だからです。
簡単に言うと、従業員は株主といっても、基本的に経営に口を出して来ません。
会社の方針に概ね同意しているから、働いている訳ですから。
そんな方たちが株主(オーナー)なんですから、企業としては非常にやり易い訳です。

株式の保有割合によって権利が変わってきます。

こちらの記事でまとめているので、合わせて参考にして下さい。

株式って何?なんで会社は上場するの?企業側と投資家側の目線
「資産運用」「投資」 と言えば、頭に浮かんでくるのが"株式"ではないでしょうか? 株式って、なんとなく皆さんご存知だと思います。 しかし、いざ 「株式って何?説明して」 と言われると、説明できな...

メリット2-従業員のやる気向上

 

株主には、株主還元というメリットがあり、その一つに配当金があります。

 

持株会も配当金の対象になるという事は・・・

従業員が頑張って業績を上げれば、配当金UPに繋がる!
持株会をやっていれば、配当金は自分に還元される!

というロジカルになるわけです。

 

その為、持株会は従業員のやる気向上という役割も担っています。

(個人的な見解ですが、これには愛社精神も関わってくると思います。現代は転職ももはや当たり前になってきていて、なかなか配当金=やる気向上というロジカルは成り立ちにくいと感じます。)

メリット3-福利厚生

 

企業側としては、従業員に対して資産形成を促すツールになります。

その為、福利厚生の一環として謳う事が出来るのです。

持ち株会制度をやるきっかけは、なんとなく

 

持ち株会制度、現在働いている社会人も

 

「よく分からないでやっている」

 

「会社で言われたから入った」

 

このように考えなしで持株会に入ってしまう方は多いです。

 

勝手に資産形成してくれるし、自分の働いている会社だから業務内容はよく知っているといっても、立派な株式です。

価格は変動して、資産額がマイナスになってしまう事もあります。

 

少しでも理解をして行う事が、自分の資産を守る事にもなります。

 

ほとんどの人に関わってくる持株会。

是非、高校生のうちから授業で取り上げて、「知っていると得」ではなく「知らないと損」の事例の一つとして指導してあげると良いでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました