銀行から証券会社など幅広い金融機関で扱われ、NISAや確定拠出年金(idecoや企業型DC)まで、幅広い制度で購入する事が出来る投資信託。
そんな投資信託の価格は、株式の株価と違い、1日に1回しか付きません。
しかし投資信託でも、株式と同じようにリアルタイムで取引が出来る商品があります。
その名も「上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)」
たまにニュースなどでも名前を聞くことがあると思います
「ETF(イーティーエフ)」というやつです。
このETFは、日本銀行が日本の株式を購入する時に買っている商品なので、授業でも触れる可能性があります。
しかし、一般的な投資信託と上場投資信託は、投資の勉強を始めたばかりだと非常に混同しやすいです。
そこで今回の記事では
・上場投資信託(ETF)とは何か?
について、解説していきます。
こちらの記事は、投資信託の基本について学んだ後に読んでいただく事をお勧めします。
上場投資信託(ETF)とは
上場投資信託(ETF)の正式名称は、「Exchange Traded Fund」
この頭文字を取って、「ETF」と呼ばれます。
ETFを一言で言うと、
「株式と投資信託が合わさった商品」です。
通常の投資信託は、1日に1回基準価格が付くというシステムですが、
ETFはリアルタイムに値段が動いて、株式と同じ注文の仕方で取引市場で買える!
というシステムになっています。
投資信託が株式みたいにリアルタイムで動いているのが、ETF
と、認識しておくのが良いでしょう。
上場している為、4桁の銘柄コードも付いています。
この2つの制度に関しては、別記事で解説しますが、覚えておきましょう。
しかし、iDecoにおいては間接的にETFに投資をする事は出来ます。
こちらに関しても、金融リテラシ―向上の記事で解説します。
購入単位は、口数
ETFの購入単位は、通常の投資信託と同じく「口数」です。
しかし、「100株が基本的な購入単位」という株式とは違い、
ETFは最低購入口数が1口、10口、100口などと、商品によって様々です。
ETFの運用先は、みんなが知っている物が多い
ETFには、具体的にどのような商品があるかというと・・・
例えば野村アセットマネジメントという運用会社が運用しているETFであれば
1321 日経225ETF
1591 JPX日経400ETF
1480 企業価値ETF
2518 日本株女性活躍ETF
こんな感じの商品があります。
ETFは、こういった株価指数と連動するような(同じような動きをする)商品が多いのです。
※中には、指数の2倍の動きをする商品、指数と逆に動く商品なんかもあります。
現在日本のETFは、インデックス運用がメインになっている。
という事も、合わせて覚えておきましょう。
※インデックスなどの運用方法は、別の章で説明します。
つまり上記のようなETFを買うという事は、皆さんが知っている日経平均やTOPIXを丸ごと買っているというようなイメージを持つのが良いでしょう。
「日銀、日本株を○○億円買い入れ」
というニュースを耳にする事があると思います。
(聞いた事が無かったら、是非気にしてニュースを見てみてください)
日本銀行も株を買っているんです。
その際は、ETFを買付けしています。
「トヨタを100株成行で買う!」
こんな投資家みたいな買い方はしていないんですね。
まとめ:ETFは、資産運用でも注目されている
今回の記事では、
・上場投資信託(ETF)とは何か?
について、解説しました。
4桁の銘柄コードも付いている。
購入単位は「口数」で、最低購入口数は商品による。
ETFの概要をまとめると、このようになります。
ETFは簡単に、
「投資信託が株式の様にリアルタイムで動き、上場している商品」
と、覚えていただけたらと思います。
日本銀行が日本株を買う時はこのETFを買っている事もあり、高校の授業でも触れる可能性があります。
しかし、当サイトの[株式の基本]と[投資信託の基本]が理解できていれば、
「ETFがどんな商品か?」
という理解に関しては、この記事で十分だと思います!
是非、この記事で解説している内容は覚えておいてください。
また、ETFは実際の運用において、昨今流行りのFIRE(ファイヤー:セミリタイヤの事)等でも注目されています。
・投資信託と比べたメリット・デメリット
・ETFの価格の決まり方
・ワンランク上のETF運用
などは、[金融リテラシ―向上]というカテゴリーで解説していきたいと思います。
そちらは、実際の運用に興味がある方は、是非見てみてください。
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