【10分で分かる高校資産形成】投資信託で知っておきたい5つの基礎知識[④投資信託の基本まとめ]

10分で分かる高校資産形成[まとめ記事]
この記事は約7分で読めます。

投資のプロが資産を代わりに運用してくれる金融商品である“投資信託”

高校生の資産形成の授業でも中心になってくるでしょう。

しかし、実際に授業を行うタイミングになると、教える事が非常に大変だと思います。

何故なら、投資信託を始めとする投資の知識は、専門的で独特なルールなどが多いから。

投資の経験者であればある程度分かるかもしれませんが、教師の方が全員投資経験者という訳ではないでしょうからね。

 

その為、
・投資信託とはどういった金融商品なのか?
最初にある程度学んでおくことが大切でしょう。

 

という訳で今回の記事では、
・投資信託で知っておきたい基礎知識
を、5個の項目に分けて解説します。

※今回の記事は、[④投資信託の基本]のまとめになっています。
この記事だけでざっくり理解できるような構成にしておりますが、詳細を知りたいという方は、是非「詳細はこちら」の記事をご覧になってみてください。

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【資産形成の基礎】みんなに関係ある「投資信託」って何?4つのメリット

まず初めに知っておきたいことは、投資信託とは一体何なのか?という事です。

投資信託を簡単に説明すると、以下のようになります。

投資信託は、運用会社にいるファンドマネージャーという“運用のプロ”が、皆さんの代わりに資産を運用してくれるという金融商品。
メリットは4つあり、
・プロが運用してくれる
・100円から始めることが出来る商品もあるなど、少額から投資が可能
・分散投資になり、比較的にリスクを減らせる
・新興国や特殊な商品など、個人では投資が困難な所にも投資が出来る
自分自身で決める事は3つあり、
・どの投資信託に投資をするか
・投資信託を購入する金額
・投資信託自体を購入・売却するタイミング

これが、投資信託の基本的な概要です。

 

投資信託は、idecoや企業DCなどの確定拠出年金においての主な投資先にもなります。

という事は、将来的にあまり投資をする予定が無い方でも、関わってきてしまう金融商品となります。

ざっくりでもいいので、投資信託がどのような物なのか知っておくことが大切ですね!

投資信託の利益の出し方!2つの見るべきポイント

二つ目に知っておきたいことは、投資信託での利益の出し方です。

投資信託で得る事が出来る利益は、
【キャピタルゲイン】
・基準価額で売却益を得る
【インカムゲイン】
・分配金を得る
この2つになります。
これに付随して覚えておきたいことは、
・投資信託の単位は、「口数」
・基準価額や分配金の数字は、1万口当たりで表される。
この2点です。

 

投資信託の利益の出し方は、ぱっと見は株式の利益の出し方と非常に似ています。

その為、株式の利益の出し方を知っている方は、覚えやすいと思います!

是非、しっかり押さえておきましょう!

 

しかし、「投資信託」と「株式」の
・「基準価額」と「株価」
・「分配金」と「配当金」
これは、仕組が根本的に違います。
この記事の下の見出しで説明しますので、しっかり押さえておきましょう!
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投資信託で発生する3つの手数料

三つ目に知っておきたいことは、投資信託で発生する3つの手数料です。

投資信託の手数料は、
・購入時に掛かる「販売手数料」
・保有中に掛かる「信託報酬」など
・売却時に掛かる「信託財産留保額、解約手数料」
と、3つのタイミングで手数料がかかります。

 

3つの手数料は、どれも大切な手数料です。

その中でも、
・保有中に掛かる手数料
に関しては、預けている(運用している)お金から徴収されます。

すなわち、基準価格の下落要因になる訳です。

保有中に掛かる手数料は、いちいち現金を差し出して支払う訳では無いのです。

 

基準価格に関わるので投資信託で運用をするポイントとなると同時に、投資信託を購入する方にとって勘違いを生みやすい部分にもなります。

是非、覚えておきましょう!

株価と違うの?投資信託の基準価額の変動要因と決まり方

四つ目に知っておきたいことは、基準価額の変動要因と決まり方です。

基準価額とは、投資信託に付いている値段
新聞やネットで公表されている基準価額は、1万口あたりの価格
1日1回値段が付き、公表される値段は前営業日のもの。
1万口当たりの基準価額の算出式は、
「純資産総額」÷「総口数」×1万
基準価額の変動要因は
【上昇下落どちらも】
・運用損益
・為替要因(運用先が海外の金融商品の場合)
【下落要因】
・分配金の支払い
・保有期間中の手数料の支払い

 

株式の基本ルールは、単位が「株数」で、公表されている株価は「1株当たりの価格」の為シンプルですが、投資信託は違います。
(※上場投資信託のETFという商品は、また別のルールがあります。)

しかし、単純なルールなので、是非覚えておきましょう!

 

基準価格の変動要因に関しては、少し難しいです。

・プロに任せた投資が、上手くいってるかどうなのか?という部分が、運用損益、為替要因
→みんなが預けているお金の運用結果なので、上昇下落どちらもありうる
・途中で出た利益や払戻金が、分配金
→みんなが預けているお金から払われているので、下落要因
保有期間中の手数料
→みんなが預けているお金から払われているので、下落要因

このように覚えると、非常に簡単です。

基準価格の変動要因は利益に関わってくる大切な部分かつ、株式と異なるルールの為、勘違いしやすいです。

しっかり押さえておきましょう!

【個別元本と分配金】投資信託の肝!普通分配金と特別分配金(元本払戻金)の違い

最後に知っておきたいことは、個別元本についてと、普通分配金と特別分配金の違いについてです。

個別元本とは、投資信託を購入した時の基準価格
「追加型投資信託」に適用されて、投資信託の追加購入・特別分配金の支払いで、個別元本は変動する
俗にいう「元本」とか「元金」ってやつですね!
普通分配金と特別分配金の違い
・普通分配金:自分が購入した投資信託において、利益となる分の分配金
・特別分配金(元本払戻金):自分が購入した投資信託において、お金が払い戻されている分の分配金=利益ではない

 

分配金は投資信託においての「インカムゲイン」にあたる部分なので、沢山出ると嬉しい気持ちの人も多いです。

分配金が沢山でる投資信託が良い!という方も多かったりします。

 

しかし、その出る分配金のほとんどが特別分配金だったら、

このような、負のスパイラルに陥ってしまいます。

いざ投資信託を解約するときに、元本が激減しているなんてことも!

 

そうなると、資産形成において大切な「複利効果」がどんどん無くなってしまう訳ですね!

分配金が比較的良く出る投資信託で全てが普通分配金という事は、なかなか難しいかもしれません。

しかし、この仕組みを知っておけば、いざ運用する際などの一つの参考にもなると思います。

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まとめ

今回の記事では、
・投資信託で知っておきたい基礎知識
を、5個の項目に分けて解説しました。

 

今回の記事を一通り読めば、投資信託とはどのような商品なのかが簡単に分かります。

投資信託は、資産形成の授業のメインになるでしょうからね!

idecoや企業型DCなど、皆さんに一番身近になる可能性がある金融商品でもあると思います。

より詳細をお知りになりたい場合は、是非各見出しの[詳細はこちら]の記事をお読みになってください。

 

また、投資信託は、運用会社(投資のプロ)がお客様の代わりに、「株式」や「債券」などで資産形成・運用しますという金融商品です。

その為、株式や債券についての基礎知識も押さえておくことが大切です。

 

 

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