定期預金と比較!債券の基本~身近な「個人向け国債」

第三章-1:債券の基本
この記事は約8分で読めます。

企業や国県等の自治体の資金の調達手段である「債券」

株式との違いや、債券ってどんなものかというのは、こちらの記事でお伝えしました。

 

しかし、仕組みだけ知ってもなかなか理解は深まりません。

 

そこで、一番身近で名前を聞いたことがある可能性が高い

「個人向け国債」
(以前、YouTubeでも広告が流れていた時がありました。)

を理解すると、債券はどんな物かイメージがつきやすくなります。

 

今回の記事は、
・個人向け国債とは何か
・定期預金との違い
・定期預金と個人向け国債はどちらがお得か(おまけ)
解説していきます。

 

債券は資産運用や資産形成の中で、一番身近な商品の一つです。

尚且つ、定期預金と商品性が似ている部分が結構あります。

是非、この記事を参考にしていただけたらと思います。

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個人向け国債とは

 

債券の中では、一番身近な商品と言える個人向け国債。

国が発行体になっていて、調達した資金は国の事業などに使われます。

 

債券の中でもかなりシンプルな仕組みになっている商品なので、

「債券てどんなもの?」

というイメージを付けるには、ぴったりです。

 

では初めに、個人向け国債の概要を見ていきましょう。

 

[商品の種類]

商品の種類が3種類あります。

満期で分けられていて、3年・5年・10年の3種類。

・3年と5年は固定金利
・10年は変動金利
が適用されます。

固定金利と変動金利の違い
3年・5年で適用される固定金利は、国債を発行した時に決めた利率が変わらないというもの。
10年で採用される変動金利は、半年毎に適用する利率が変わるというもの。

 

[金利の決まり方]

・固定金利型3年満期は、基準金利-0.03%

・固定金利型5年満期は、基準金利-0.05%

3年・5年物の基準金利とは
個人向け国債の募集期間開始日の2営業日前において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年または3年の固定利付国債の想定利回り。
(財務省HP 個人向け国債商品概要より)

 

・変動金利型10年満期は、基準金利×0.66%

10年物の基準金利とは
利子計算期間開始日の前月までの最後に行われた10年固定利付国債の入札(初回利子については募集期間開始日までの最後に行われた入札)における平均落札利回り。
(財務省HP 個人向け国債商品概要より)

 

これだけ書いても、

「なんのこっちゃ」

っていう話だと思います。

実際個人向け国債を買い付ける際には、金利に関しての説明がありますので安心してください。

 

覚えておく必要があるのは、これ!

3種類どの債券も、金利の下限は0.05%(年率)

ってこと。

0.05%は、必ず付くわけです。

ここを定期預金と比較する方は、非常に多いです。

 

[利子の受け取り]

年2回もらえます。

 

[途中解約した場合]

3種類とも、発行後1年経過していれば、いつでも中途換金がOKです!
※災害救助法の適用対象となった災害の被害を受けた場合か保有者本人が死亡した場合は、1年経過していなくても換金できます。

ただし、直前2回分の利子は差し引かれます。
(詳しく言うと、利子には毎回税金の20.315%が差し引かれます。
その分があるので、解約した際に引かれる金額は直前2回分の各税引き前利子相当額×0.79685円が差し引かれます。)

1年に2回利子がもらえます。
直前2回分差し引かれるという事は、1年間しか持っていなかった場合の儲けは0円という事です。
2年間持っていたら、儲けは1年分の利子だけという事ですね!

 

[購入単価]

最低1万円から1万円単位で購入できます。

 

[買付が出来る金融機関]

証券会社や銀行で買付が出来ます。

 

[元本は保証されるの?]

元本保証という4文字は、皆さんが一番気になるところだと思います。

基本的に個人向け国債の元本と利子は、国が発行体になり、国が破綻して債務不履行などが起こらない限り払われます。

しかし、銀行などの個人向け国債のリスク部分には、元本割れのリスクがあると明記されています。

他の債券と同じように、発行体(国)が破綻しなければ元本は戻ってくるが、元本保証ではないという認識で良いでしょう。

 

しかし、発行体は国です。

ここで考える必要があるのは

「日本は破綻しそうなの?」

という事です。

 

国債などの債券は、信用リスクという「格付」がなされています。

他国と比較が出来るので、そちらを参照するのが良いです。

定期預金との違い

 

個人向け国債の比較対象に挙がる事が多い商品が、銀行などで出来る定期預金です。

ここで、定期預金と個人向け国債の”簡単な比較”をしてみましょう。

 

[金利の比較]

個人向け国債は、利率が0.05%が最低保証されます。

銀行の定期預金は、ネット銀行やキャンペーンなど金利は預け入れる場所によります。
一般的なメガバンク(三菱・三井住友・みずほ)などで適用されている金利は、0.002%です。

 

[中途解約]

個人向け国債を解約すると、直近2回分の利子が引かれてしまいます。

銀行の定期預金の場合、大体の銀行は、期日前解約の利率などが適用され、貰える利子は当初予定より低くなります。

 

[一部解約]

個人向け国債は、発行後1年経過していれば1万円単位で解約することが出来ます。

しかし、1年経過していないと、原則解約はできません。

定期預金は、一部解約の可否はその商品次第になってしまいます。

 

[ペイオフ]

個人向け国債は元本保証ではないですが、国が破綻しない限り戻ってきます。

そこで重要なのが、ペイオフについてです。

 

ペイオフとは
簡単に言うと、金融機関が破綻した時に、預けていたお金が元本の1000万円とその利息分まで預金保険機構という場所が保護してくれるという制度です。
ペイオフは、1人1金融機関(銀行や信用金庫など)あたり1000万円+利息まで保護してくれますが、それ以上は保護してくれません。
A銀行に2000万円預けていて、A銀行が破綻したら、1000万円までは保護するよという仕組みです。
国債は、その1000万円のキャップには当てはまらないので、ペイオフ対策になります。

 

銀行はペイオフがある為、「預けた金融機関あたり、元本の1000万円までとその利息」は保護されます。

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どっちの方が、お得なの?

 

勉強という話ではないですが、個人向け国債と定期預金の比較まで行ったので、どちらがお得な商品なのかも解説します。

正直言って定期預金と個人向け国債の金利の差は、個人の金融資産を預けるレベルでいえば、ネット銀行やキャンペーンをなどありとあらゆる手段を駆使しない限り、ほぼ変わりません。

考える時間の方がもったいないくらい。

 

しかし、金利の差以外のところに目を向けると、「ペイオフ」「中途換金」に関しては覚えておいて良いでしょう。

ペイオフ・中途換金に差がある

 

まずは、ペイオフの話から。

 

銀行などの金融機関も、破綻などは考えにくいです。

しかし、万が一という場合を考えると、銀行が破綻した時に保証される預金は、1000万円までです。

・将来の住宅取得資金
・車の購入代金
・子供の入学資金 etc.

将来の用途が決まっている大きなお金は、ペイオフ対策をしておくことが賢明でしょう。

 

銀行でペイオフ対策をするには、このような手段があります。

・運用資産を購入
・様々な銀行に口座を持ち、1000万円を上限に預金を振り分ける
(ペイオフは、一人1金融機関あたり1000万円なので、A銀行B銀行と預金を分ければ、それぞれの銀行で1000万円は保護されます)

預金を振り分けるのは面倒ですし、後程改めて記事にしますが、銀行で運用商品を購入するのは株式の選択肢がなくなる、運用商品の幅が狭まる等、旨味が少ないです。

 

次に、中途換金についてです。

どちらも中途換金しても返ってくる金利の利子の差はあまり気にしなくても良いレベルですが、

個人向け国債は、発行後1年間は換金出来ない部分は気を付けなければいけません。

 

「ペイオフ」「中途換金」
この2点から考える定期預金VS個人向け国債では、

・用途が決まっている長期の資金は、個人向け国債
・もしもの時に使う可能性がある資金は、定期預金

このような使い分けは、選択肢の一つでしょう。

個人向け国債は、定期預金と非常に似ている

 

国が発行して、国の事業等に使われる資金を調達する国債

今回の記事では、
・個人向け国債とは何か
・定期預金との違い
・定期預金と個人向け国債はどちらがお得か(おまけ)
について解説しました。

 

定期預金との違いの部分では、

ペイオフや中途換金などに大きな違いがありました。

 

一方で

「個人向け国債と定期預金は、似ている部分が結構あるな」

という感覚を持った方も多いと思います。

債券といえば、個人向け国債という認識を持っている方も多く定期預金と比較検討する方も多いですからね。

個人向け国債は、それくらい身近な債券と言えるでしょう。

 

今回の記事の内容は、債券の基本の「き」として抑えていただけたらと思います。

 

債券にはいろいろな種類があり、もっと投資色が濃い物もたくさんあります。
ex)
・外国債券
・仕組債
・ハイイールド債など途中でお伝えした、信用リスクという「格付け」なども関わってくるので、そちらは別の記事で分けてお伝えしていきます。
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