【資産形成の基礎】投資の利益に掛かる税金って何?ざっくり分かり易く解説

⑥NISA・確定拠出年金(iDeCo)・税金
この記事は約7分で読めます。

投資を行い上手くいけば、利益を生むことが出来ます。

これまでに説明してきた、

では、

売ったり買ったりして価格の差で儲けるキャピタルゲイン

配当金や株主優待、利子、分配金などのインカムゲイン

で利益を生むことが出来ると勉強をしました。

 

しかし、利益を出すと支払わなければいけないお金も出てきます。

「税金」です。

 

サラリーマン、スポーツ選手、アーティスト、経営者・・・

世の中どんな形であり、お金を稼ぐと税金を支払わなければいけません。

投資も同じという事です。

 

第六章では、この税金や税金をお得にする投資の制度について勉強していきます。

 

まずこちらの記事では
・投資に掛かる税金ってどんなもの?
という部分を、ざっくりと解説していきます。

是非、参考にしてみてください。

投資に掛かる税金の話は、複雑です。
全てを網羅しようと思うと、かなり骨が折れます。
その為今回の記事では、よくあるケースの「特定口座(源泉徴収あり)」についての話を中心として、簡単に解説します。

この記事では、「投資で得た利益には、税金がかかるんだ!!」という事をイメージ出来れば十分です!

スポンサーリンク

投資に掛かる税金って?

「税金に関して知識がある!」

こんな方は少ないのではないでしょうか?

皆さんが払っているお金なのに、習う機会がほとんどないですからね。

では実際に、投資で出した利益でどのような税金がかかるかというと、
・所得税
(2037年12月31日までは、所得税に復興特別所得税の金額が上乗せされる)
・住民税
この2つになります。
税金は、利益を確定させたときにかかるお金です。
その為キャピタルゲインに関しては、株価などが値上がりしていても売らなければ税金はかかりません。

 

これだけだと、なんのこっちゃ!!という話だと思います!

という訳で、「特定口座(源泉徴収あり)」という、証券会社で投資をする際に「良く選ばれる税金の納め方の方法の一つ」を例に挙げて、イメージが付きやすいように解説します。

※税金の納め方は、人によって様々です!
「特定口座(源泉徴収あり)」を推奨している訳ではありませんので、ご注意ください。

「特定口座(源泉徴収あり)」での例

「特定口座(源泉徴収あり)」という、投資でかかる税金・納め方で選ばれやすい一つのケースを挙げて説明します。

これを選択すると
・株式や投資信託などの利益は、儲けた部分に20.315%の税金がかかる
・掛かった税金は、金融機関が自分の代わりに納めておいてくれる!
ざっくり基本的なルールだと、こんな感じになります。
20.315%の内訳は、
基本的に住民税が5%、所得税が15%
2037年12月31日までは、これに復興特別所得税として所得税の額に2.1%を乗じた金額が上乗せされる為、所得税が合計15.315%になります。

 

つまり、100万円儲けたら203,150円が税金で持っていかれて、めんどくさい計算や手続きは金融機関が請け負うよ!

という事です。

こちらは、しっかり覚えるようにしましょう!

ざっくりとした説明に留めた理由

何故、こんなにざっくり説明したかというと、
・税金というものは複雑であって難しい
そんな理由からです。

複雑で難しいとは、課税方法には「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」で異なる選択肢があったりする為です。

具体的に、税金の制度の大枠も少し見てみましょう

税金の制度

税金の制度を簡単に大枠から説明すると、

国に納める国税の「所得税」
都道府県と市区町村の地方に納める地方税「住民税」

この2種類があります。

 

この2種類の税金を納める額の計算方法(申告方法)として

・お給料など収入を全部合算して、稼いだお金から税金を徴収しますという「総合課税」
・総合課税とは分けて考えますよという「分離課税」

この2つに分けられます。

 

株式投資などの税金の申告方法としては、

株式などのキャピタルゲインは、申告分離課税
配当等などのインカムゲインは、申告不要(源泉分離課税)、申告分離課税、総合課税

が選択できます。

“申告”分離課税とは、ご自身で税金を納めてくださいねという制度(確定申告というやつです)
その他に分離課税には、お金が支払われる際には税金が最初から引かれているという“源泉”分離課税があります。

 

よく、「収入が高い人は、沢山納税している。」とか「高額納税者」なんて聞きませんか?

それは、収入のメインになるお仕事は、「総合課税」の事がほとんどだから。

総合課税というのは、所得が大きくなるほど納める税金が大きくなるという性質があるのです。

なのでインカムゲインの配当金などで年収が高い人が総合課税を選ぶと、税金が高くなってしまうことがあったりする訳です。

税金の納め方は、人によってベストな方法が違うという事ですね!

最初の内は、ざっくり覚えよう

こんな説明をされても、何が何だかわからない方が大半でしょう。

税金の概要を端折って話しても、こんな感じになっちゃうんです。

 

なので投資の税金に関してはざっくり、特定口座

「株式や投資信託などの利益は、儲けた部分に2割(20.315%)の税金がかかるケースが多いよ!」

と最初の内は覚えておくのが得策だと思います。

 

「税金を納めるとか、わけわかんないしめんどくせー!」こう思う人が大半ですからね。

配当金で申告分離課税を選ぶと通算が出来る

また、配当金の課税方法で申告分離課税を選ぶと

・株式の売り買いで出た損失

・配当金等で貰った利益

通算する事が出来ます。

 

「特定口座(源泉徴収あり)」で配当金を受け入れれば、この損益通算も金融機関が計算して行ってくれます。

スポンサーリンク

まとめ:税金がお得になる投資の制度

今回の記事では、
・投資の利益に掛かる税金
について、ざっくり解説しました。

投資の利益には、
・所得税
・住民税
という2つの税金がかかる
証券会社で投資をする際に選ばれる一つの税金の納め方として
「特定口座(源泉徴収あり)」という制度がある
「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶと、
・株式や投資信託などの利益から、20.315%の税金が引かれる
・税金は、金融機関が代わりに納めてくれる
税金は、
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」で異なる納め方を選べる
ベストな納め方は人それぞれ違うので、税金は複雑で難しいと感じる
配当金は申告分離課税を選ぶと、株式の売り買いで出た損失と、損益を通算することが出来る

今回の記事の内容をまとめると、このような内容になります。

 

様々な課税の種類があり、その選択によっては、投資以外の収入によって配当金等は税率が変わってきます。

その為税金を納める方法は、その人の収入などにもよるので「皆さん一律でこの方法が良いです」とは言えません。

 

もちろん投資を行う上で、税金に関しては詳しいに越したことはないでしょう。

しかし今回の記事で説明した以上に、税金に関して網羅して覚えるという事は、難易度がかなり高いと思います。

ですので最初の内は、
・「特定口座(源泉徴収あり)」という、金融機関が代わりに税金を納めておいてくれる制度がある
・その場合、利益には20.315%の税金が掛かってくる
というざっくりとした部分を、覚えておくようにしましょう!
何なら、「投資で挙げた利益には、税金がかかってくるケースが多い!」
というような覚え方でも最初は良いと思います!

 

しかしながら、

「せっかく頑張って儲けたのに、利益の2割も税金で持っていかれる・・・」

これは、とても悲しいお話です・・・

 

そこで!そんなあなたに朗報です!!

 

投資の制度には、NISAという

「儲けても税金がかからないよ!」

こんな制度があります。

 

また、ideco(イデコ)などの確定拠出年金」という

「将来の為に投資をしてくれたら、投資をした金額だけ所得を減らしてあげるよ!=お仕事で貰うお給料から払われる税金を、少なくしてあげるよ!」

こんな制度もあります。

 

次からの記事では、こちらの制度に関して詳しく解説していきます。

 

国が国民に投資を促す制度として導入している、”国策”になります。

授業でもガッツリ触れると思うので、理解できるようにしましょう!

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました