【資産形成の基礎】債券って何?知っておきたい「基本知識」と「株式との違い」

③債券の基本
この記事は約5分で読めます。

皆さんは、資産形成などで投資対象になる「債券」ご存知ですか?

聞いた事が無い方も、多いのではないでしょうか?

なんとなく響きからして、「借金かな?」って感じがしませんか?笑

債務の“債”の字ですからね。

 

実は、債券=借金で合っています!

 

「借金と資産形成って、なんの関係があるの?」

と思う方もいるでしょう。

実は資産形成や投資の世界では、この”借金”に投資をする事が出来るのです!

しかも、この借金への投資は、比較的にリスクが低い事が多いです。

これだけ聞くと、頭が混乱してしまいますね。笑

 

そんな資産形成などで株式と並ぶ投資対象になる”債券”を第三章では解説していきます。

まず初めに今回の記事では、
・債券とは何か
・株式との違い
について紹介していきます。

資産形成・投資において基礎になる1つです。

しっかり覚えておきましょう。

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債券とは何か

債券を簡単に説明すると、発行元が投資家から“資金調達(借金)をする際に発行する有価証券”の事です。

発行元は、国や地方自治体、企業など多岐にわたります。

投資家から見た債券に投資をするという事は、
債券を買う=お金を貸す
という事になります。

 

債券には満期が定められていて、発行元が破綻していなければ、利子がついてお金が返ってくるという流れです。

債券では満期の事を、“償還”と呼びます。
通常の借金の貸し手と借り手の関係と同じですね!

債券は途中で売却が出来るものがある

債券とは、借金の貸し手と借り手の関係と同じと説明しました。

しかし投資家側(貸し手側)から見ると、少し特殊な面もあるのです。

どんな面かというと、ほとんどの債券は途中売却・途中換金が出来るという事。

 

債券によってルールは異なりますが、基本的に売却する際は時価での売却になります。

時価という事は、債券には価格がついている事になります。
これを債券価格と言います。
イメージとしては、株価と同じですね!

債券を買い付けるパターンは2通り

投資家側が債券を買い付けるパターンは、2通りあります。

1つ目は、債券が新たに発行されるタイミングで買付をする事が出来る“新発債”
2つ目は、債券が既に発行された後で市場に出回っている債券を買付けする事が出来る“既発債”(途中売却された債券などもここ)
買うタイミングによって、名前が違うんですね!

 

また非常にめんどくさい事に、支払う金額の計算方法も違ったりします。

計算方法は高校生向けの授業など教えるかは、微妙です。
(簡単な新発債は教えるかもしれません)

以下の債券の利益の出し方の記事を見ていただくと、金額の計算方法も理解することが出来ます!

 

この記事では、債券には買い付けるパターンが2通りあるんだ!という事を覚えましょう。

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企業にとって「株式」との違いは、”返さなければいけないお金”

株式と債券。

どちらも企業が資金調達をする際に使う方法です。

どちらも基本的には途中で売却も出来ますし

「違いはあるの?」

という疑問が湧いてくる方もいると思います。

「株式」と「債券」の1番の違いは、
「出資」「負債」
「返さなくて良いお金」か、「返さなければいけないお金」
という部分です。

 

イメージがつきやすいように、投資家側の目線に立った利益の出し方と絡めて話すと

株式の利益の出し方
・配当金や株主優待を受け取る(インカムゲイン)
・売却して利益を取る(キャピタルゲイン)
対して債券の利益の出し方は、
・利子で利益を出す(インカムゲイン)
・途中売却や償還で利益を出す(キャピタルゲイン)

株式を現金化する手段は、基本的に自分の意思で売却するしかないです。

債券を現金化する手段は、途中売却する他に、自動的に現金化される”償還(≒満期)”という制度があります。

 

これはすなわち、

株式は償還が無い=企業にとって株式で調達した資金は、返済の義務はない。
債券は償還がある=企業にとって債券で調達した資金は、返済の義務がある。

というように考える事が出来ます。

この返済の義務の有無が、企業にとっての「株式」と「債券」の大きな違いになります。

 

企業が破綻した際は、株式には残余財産分配請求権があるとお伝えしました。
これにより、「株式も返済の義務があるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかしこれは、債券等の負債を返した後の話になります。
簡単に言うと、企業が破綻した後のお金の請求には、優先順位があるという事です。
ただし債券も優先順位が高いというだけで、お金が足りないと返済されない可能性というのもあります。
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まとめ:債券とは、返済義務がある資金調達の手段

今回の記事では、
・債券とは何か
・株式との違い
について紹介しました。

債券とは、投資家から“資金調達(借金)をする際に発行する有価証券”の事。
発行元は、地方自治体企業など。
債券には償還という満期が付いていて、利子が受け取れる事が多い。
また、債券価格が付いている為、ほとんどの場合で途中売却・途中換金が出来る。
債券を購入は、
・発行されるタイミングで買う“新発債”
・すでに発行されている物を市場で買い付ける“既発債”
の2パターンがある。
企業にとって債券と株式の違いは、償還の有無による返済義務の有無

まとめると、このような内容になります。

 

第三章から紹介していく債券。

企業の資金調達の手段の1つで、文字通り借金(負債)の事でした。

債券は少し複雑な内容の部分もありますが、今後学んでいく高校生向けの授業のメインになるであろう「投資信託」に深く関わってくる商品の1つです。

是非覚えていただけたらと思います♪

 

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