株式の様に取引が出来る上場投資信託。
ETFの他にも、商品があります。
今回の記事で紹介するのは、「REIT(リート)」という商品です。
この商品は、一言でいうと
「株式に投資するように、不動産に投資が出来る」
という商品です。
「不動産投資信託証券」とも言います。
日本に上場しているREITをJ-REITといいますが、ETFと同じように日本銀行が購入しています。
その為実際の授業では、ETFと一緒のタイミングで教える事になると思います。
という訳で今回の記事では
・不動産投資信託証券(REIT)とは何か?
について、解説していこうと思います。
こちらの記事は、ETFの記事を閲覧してから見ていただくと、理解が深まります。
不動産投資信託証券(REIT)とは
REITの正式名称は、「Real Estate Investment Trust」
この頭文字を取って、「REIT」と呼ばれます。
その中でも日本のREITは、「J-REIT(ジェーリート)」と呼ばれます。
J-REITを一言で言うと、
「不動産の一口オーナー」です。
一般的な投資信託やETFは、資金を使って「株式」や「債券」などを買付けて運用することが多いです。
※下段で説明しますが、「REIT」に投資をする投資信託やETFもあります。
しかしJ-REITは、皆さんから集めた資金で沢山の“不動産”自体を買っています。
その不動産から得た「賃貸収入」や「不動産の売却益」から費用等を抜いて、皆さんに分配するというのがJ-REIT仕組みです。
※もちろん、4桁の銘柄コードもついています。
通常、不動産は頻繁に売ったり買ったり出来ませんし、膨大な資金が必要です。
REITは、そんな不動産の弱点と言える部分をカバー出来る運用商品と言えますね。
購入単位は、口数
J-REITの購入単位は、ETFと同じく「口数」です。
最低購入口数は商品によって決まっていますが、現在上場しているJ-REITは最低購入口数が1口となっています。
REITの運用会社は、皆さんがご存知な会社も!
J-REITには、運用会社(投資先)は、どんな銘柄があるか一部見てみましょう。
8975 いちごオフィスリート投資法人
3234 森ヒルズリート投資法人
3287 星野リゾート・リート投資法人
3309 積水ハウス・リート投資法人
3472 大江戸温泉リート投資法人
3478 森トラスト・ホテルリート投資法人
このように、馴染みがある名前が結構ありますね。
そして、ETFの名称とREITの名称には、違いがあるのはお気づきでしょうか?
1306 TOPIX ETF
1321 日経225ETF
1591 JPX日経400ETF
1480 企業価値ETF
2518 日本株女性活躍ETF
ETFの名称は、このように指数になっています。
※「指数」と言うのは、TOPIXや日経平均など事です。
指数の計算方法は、指数によって異なります。
対してJ-REITは、○○投資法人などの名称がついています。
これは、投資信託の形態の違いとなります。
J-REITは、会社型の投資信託
日本の投資信託は、一般的に契約型の投資信託が主流になっています。
合わせて覚えておきましょう。
REIT ETFという商品も!
REITと似ている金融商品には、「REIT ETF」という商品もあります。
これは、「REITに投資をして運用をしている、ETF」です。
[REIT]
8961 森トラスト総合リート投資法人
[REIT ETF]
2555 東証REIT ETF
などです。
東証REIT指数などの「指数」に連動することを目標にするなど、「REIT」という金融商品に分散投資が出来るETFという訳です。
まとめ:REITは、馴染みがあると
今回の記事では、
・不動産投資信託証券(REIT)とは何か?
について解説しました。
4桁の銘柄コードも付いている。
購入単位は「口数」。最低購入口数は現在上場しているJ-REITは1口。
REITの概要をまとめると、このようになります。
通常、不動産に投資をして運用をしようとすると
・資金力
・頻繁な売り買いが難しい(流動性が低い)
に関して、障壁があります。
しかしREITを使う事によって、少ない資金で分散して投資が出来て、流動性も確保できます。
まさに「不動産の一口オーナー」と言える商品です。
日銀が買っている事もありますし、授業ではETFと一緒に教える事になると思います。
是非、この記事で解説している内容を覚えておいてください。
また、ETFと同様REITの運用や仕組みを細かく知りたい方は、[金融リテラシ―向上]というカテゴリーで解説していきます。
もし興味があったら、見てみてください。
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