【資産形成の基礎】株式って何?なんで会社は上場するの?企業側と投資家側の目線

②株式の基本
この記事は約5分で読めます。

 

「資産形成」「資産運用」「投資」

と言えば、真っ先に頭に浮かんでくるのが“株式”ではないでしょうか?

株式についての内容って、皆さん何となくご存知な方も多いと思います。

「株って、有名な会社のやつでしょ?」
「株主優待ってお得な物が貰えるんでしょ!?」
などなど・・・

しかし、いざ

「株式って何?説明して」

と言われると、説明できない人も多いです。

おそらく金融機関にお勤めの方も、株式の取引経験がある人も、案外具体的に説明出来ない方が多かったりします。

なんとなく、分かった気にはなれるんですけどね。

 

しかし、学校の授業では、簡単にでも株式とは何かという部分の解説が必要になるでしょう。

その為今回の記事では、株式はどんなものなのかを
・企業側
・投資家側
の目線に立って、簡単に解説していきます。

 

実際の高校生に対する授業でも、

「株式っていったい何?」

というところから始めていくと、順序だっていて理解も深まりやすいでしょう。

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企業側の目線:株式とは会社が資金を調達する手段

 

まずは、企業にとって株式とはどんなものか。

簡単に説明すると、会社が事業をする際の資金調達手段の一つです。

 

会社は儲け(利益)を出すために、事業を行います。
会社によって事業の種類は様々ですが、高い機械を買ったり、人材を雇ったりお金がかかります。

そのお金を調達する手段の一つが、株式を発行するという事になります。

そうした株式を発行している会社の事を、「株式会社」と呼びます。

 

他にも資金の調達手段は、
・融資を受ける
・債券を発行する
などなど方法はあります。

基本的にどの方法でも、借りたお金は期日までに返さなくてはなりません。

 

しかし、株式を発行して調達した資金は、返さなくてもよい資金になります。

返さなくても良い代わりに、お金を出してくれた出資者には株式が与えられることになります。

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投資家側の目線:株式を買う行為は、企業を応援し、資産運用が出来る

次に、投資家側にとって株式とはどんなものか。

まず覚えておきたい株式を買付て保有する人・企業などは、「株主」と呼ばれます。

株主にとって株式とは、簡単に説明すると、
・会社の事業を支援する手段の一つ
・投資や資産運用などの手段の一つ
です。

 

会社の事業を支援する手段という部分は、”企業側の目線に立った場合の株式”を思い出すと理解しやすいです。

企業側にとっての株式は、企業が資金を調達する為の方法の一つです。

投資家は、”その株式を買っている=企業に資金を提供している”という状態なため、企業を支援しているという状態になる訳です!

 

投資や資産運用の手段という部分は、一般的な株式のイメージの事ですね。

株式は、“株価”という値段が付いていて、この値段が上下します。

「安い時に買って、高い時に売る」などの売買をすることで、利益を出したりすることが出来ます。

そのような事をやっている人を、私たちは「投資家」と呼んだりしていますね。

このように株式を売買したり、他の資産と組み合わせたりして資産を増やそうという行為を「資産運用・投資」と呼んでいます。

 

また、株主になって企業を支援している事から、

・利益の一部をもらう事が出来る「配当金」
・その企業の提供しているサービスなどを受ける事が出来る「株主優待」
・企業の経営の決定に携わる事が出来る「株主総会での議決権」

これらのメリットを受けることが出来ます。

 

配当金・優待・株主総会での議決権に関しては、こちらの記事で解説しています。

企業・投資家共通:株主は会社のオーナー

最後に、企業・投資家両面から見た株主という立場についても話します。

 

株主は企業にとっての「オーナー」という立ち位置になります。

その為、株主は社長よりも偉いです。

企業の方針も、株主たちが決める事が出来ます。

例えば、誰を取締役にするか?などですね。

 

そして株式は無限に発行されているものではなく、限りがあります。

株式をたくさん保有すると、企業を手に入れる事が出来ます。

つまり、買収出来ちゃうという事です!

株主の権利(参考)
・1%超 株主提案権・議案通知請求権
・3%超 株主総会招集請求権・会計帳簿閲覧請求権
・10%超 解散請求権
・33.4%超(3分の1超)  株主総会特別決議の単独否決
・50%超(過半数以上)  株主総会普通決議の単独可決
・66.7%超(3分の2超)  株主総会特別決議の単独可決

 

株主の権利をグラフにまとめましたが、何のことだか全くわからないと思います。

このレベルは授業に触れられる事はないでしょう。

制限や細かなルールはありますが、

「発行されている株式を3分の2以上持っていると、その会社はあなたのもの」

という事なんです。

他にどんな株主がいるかで、実質的な支配をする為に必要な株数は変わってきます。

なおかつ、とんでもなくお金もかかってしまいます。

 

しかし、もちろん少額でも株式を買う事はできます。

その場合は、一口オーナーと言えますね。

ここでは、「株主は、企業のオーナー」という事を覚えておきましょう!

授業での伝え方も、難しい部分よりも、「株主は、企業のオーナー」という部分でイメージを持たせる事が大切ですね!

まとめ:株式を使う事で、企業側にも投資家側にもメリットがある

今回の記事では、株式について企業側と投資家側両方の目線から解説しました。

株式を使う事によって、

企業側は
・融資など借金をする以外で資金を調達できる

投資家側は
・配当金や株主優待など、株主になる事で恩恵を受ける事が出来る
・株式を売買して、資産運用を行う事が出来る

このようなメリットがあります。

そして発行した株式を保有すると、企業のオーナーになれるという事も分かりました。

今回の記事では、これらの事を覚えておきましょう。

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