株価ってどうやって決まるの?どういう株が上がるの?3つのキーポイント

②株式の基本
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資産運用と言えば投資

投資と言えば株

皆さんの中にも同じように思っている方も多いはず。

何故でしょうか?

 

値段がリアルタイムで上がったり下がったり、売り買いしているイメージがきっとあるからでしょう。

ドラマ「半沢直樹2」でも株式の取引が出てきましたよね。

 

しかし肝心の、

「何故株価が上下するのか」

をご存知の方は少ないのではないでしょうか?

 

そこで今回の記事では、
・株価の決まり方
・どんな株が上がりやすいのか
について、3つのキーポイントを挙げて順序立てて解説していきます。

 

株式取引や資産運用の勉強の肝になってくる部分なので、授業でもしっかり取り上げましょう。

また、今回の記事の内容を念頭に置いておけば、将来の資産運用の糧にもなると思います。

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株価は注文方法と需給で決まる

まず初めに、株価の決まり方について説明します。

株価は、「価格優先の早い者勝ちの注文方法」による「需要と供給のバランス」で決まってきます。

これが連続で起こる為、リアルタイムで株価が上下するのです。

 

これだけ聞くと

「一体どういう事!?」

となってしまいますが、

①「価格優先の早い者勝ちの注文方法」
②「需要と供給のバランス」

という部分を順序立てて説明を受けると、理解が深まると思います。

 

一つずつ説明していきますね。

価格優先の早い者勝ちの注文方法

まず、価格優先の早い者勝ちの注文方法とは何なのか。

株式の注文方法の仕組みを、具体例を使って解説します。

 

[具体例]

○○会社の2021/1/4の終値が1000円だったとします。
次の日はこの株価を元に、850円~1150円の間で株価が決まってきます。

~AくんとBさんの取引~

 

Aくん
Aくん

今日の○○会社なら、昨日の終値(1,000円)より高く売却したい!

Aくんは、1,010円で売りたい!と思って売り注文をしたとします。

 

Bさん
Bさん

今日絶対○○の株が欲しい!

Bさんは、どの値段でも買いたい!と思って買い注文をしたとします。

 

AさんとBさん以外の○○会社に対する注文が無かったとき、この注文は1,010円で成立します。
そうすると、株価は1,010円という値が付くわけです。

 

[注文方法]

Aくんの注文方法を、「指値」と呼びます。
・この値段以下なら買いたい!
・この値段以上なら売りたい!
このように、値段を指定する注文方法です!
Bさんの注文方法は、「成行」と呼びます。
「値段はいくらでも買いたいor売りたい」
こういう時に使う注文方法です。
成行で買う時は、今出ている売りの注文の中から一番安い注文。
成行で売る時は、今出ている買いの注文の中から一番高い注文。
で取引することが出来ます。

 

[ルール]

同じ株式に複数の注文が出ていた場合

成立する前の注文(指値をして、まだ取引が成立していない時「指値待ち」など)に対しては、指値より成行の注文が優先されます。
成立する前の注文は、画像のような「板」と呼ばれるもので確認出来ます。

この方法は、「板取引」と呼ばれて株式などの基本的な取引方法になります。
指値に関しては、
売りの注文であれば価格が低い指値
買いの注文であれば価格が高い指値
が優先されます。
同じ値段の注文は、
先に出された注文が優先されます。(早い者勝ち)

 

今回の具体例は、AさんとBさんだけしか注文がありませんでした。

しかし、実際の株式市場は、色々な方が同時に注文を出しています。

その場合は、
成行・指値という2種類の[注文方法]で
[ルール]に則った注文の成立(約定)
になる訳です。

これが、価格優先の早い者勝ちの注文方法という事になります。

このことを、「価格優先の原則」「時間優先の原則」呼びます。

 

今回説明しているのは、東京証券取引所などの代表的な価格決定方法で「オーダードリブン」や「オークション方式」とも呼びます。
これに対して「クォートドリブン」という価格の決定方法もあります。
しかし、このレベルの話は難しい為、「へぇ~色々あるんだねぇ」という感覚で良いでしょう。

需要と供給のバランス

次に、需要と供給のバランスとは何なのか。

株式は基本的に、
投資家が→証券会社を通して→証券取引所で売買の取引
をします。

取引所では、同じ株式でも「買いたい人」もいれば、「売りたい人」もいます。

その理由は、
・以前安い株価で買ったから、今売却して利益を取りたい
・これからもっと上がると思うから、今このタイミングで買いたい
・これから下がってしまうと思うから、損が少ないうちに売却したい
・株主優待が欲しいから、買いたい
・現金が必要だから、売却したい
等、様々でしょう。

 

様々な思いで、買いたい人と売りたい人が同時に存在する
=需要(欲しい!)と供給(あげる!)が成り立っている

このバランスで、先ほどの[価格優先の早い者勝ちの注文方法]により、株価は決まってくるのです。

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どんな株が上がり易いの?

株価は、「需要と供給のバランス」による「価格優先の早い者勝ちの注文方法」で決まるという事がわかりました。

そうすると、

どんな株が上がりやすくて、どんな株が下がりやすいのか

という一つのパターンが分かってきます。

 

そのパターンとは、

需要が多く供給がそれに追いつかない株の株価が”上がりやすく”
(みんなが欲しくて、持っている人ももっと上がると思うからまだ売りたくないと思う株)
需要が少なく供給が多い株の株価が”下がりやすい”
(みんな欲しくなくて、持っている人も上がらなそうだから売りたいと思う株)
株価が動くパターンは、この考え方が全てという訳では無いです。
ただ、基本的なパターンの一つとして挙げられます。

 

当たり前の事ですが、株価がどう決まるか理解してから聞くと、腹落ちしやすくなっていると思います。

では具体的に、どんな株が上がってきそうなのか

一つの基礎としては、これから伸びていきそうな会社や安定している会社などが挙げられます。

皆さんこれはなんとなく分かると思います。

 

しかし、株式取引はそんな単純な物でもありません。

そこで一つ、高校生の生徒さんにイメージがつきやすく面白い投資理論を紹介します。

美人投票

面白い投資理論とは、「美人投票」です。

これは、経済学者の「ケインズ」が提唱した理論になります。

どんな内容かというと、
・100枚の写真の中から6枚の美人を選ぶ。
・それが投票者全体の平均的な好みと近い人が勝ち
というルールの投票です。

この場合、参加者は”自分の好み”だけでなく、”他の参加者の好み”も考えて投票する必要があります。

これは、みんなが値上がりするだろうと考える株式に投資をするという考え方に似ている為、有効な投資法といえるだろう。

これが、美人投票の概要です。

 

これは個人的に、小さい頃の恋愛にも共通すると感じます。

小さい頃、僕自身恋多き少年だったのですが、

好きになる相手って

「タイプでかわいいから好き!」

っていう感じでは無くて、

「周りがその子を可愛い・好きって言うから、自分も好きになっていった」

って感じでした。

この「もはや好きというよりも、かわいい子コンテスト状態」
に関しては、同じだ!と感じる方もいるのではないでしょうか?

 

周りの人からの需要が高まって、その需要がどんどん上がっていく

実は株式取引でも、安定や伸びていきそうという会社の他にも、人気先行で株価がどんどん上がっていくという会社も多くあります。

・周りで人気な人に、気付いたら惹かれていった
・人気先行で多くの投資家が株式を買って、それにつられて株価もどんどん上がってその会社を買う人も増えていく

似てますね!

 

高校生って恋バナ大好きですから、美人投票の話は盛り上がるでしょう。

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まとめ:株価の決まり方を理解する者が、資産運用を制する者

そこで今回の記事では、
・株価の決まり方
・どんな株が上がりやすいのか
について、3つのキーポイントを挙げて順序立てて解説しました。

株価は、
・株の注文は早い者勝ち
・指値と成行があり、成行が優先される
という「価格優先の早い者勝ちの注文方法」で、
投資家の様々な考えによる
「需要と供給のバランス」
で決まってくる。
有効な投資方法の一つとして、「美人投票」という考え方がある。

まとめると、このような内容になります。

 

今回の記事で説明したことは、株式を始めとする資産運用で最も大切な部分です。

 

「この会社の業績が~」

「政治的背景が~」

こんな風にウンチクをしゃべる人はいませんか?
(僕の事です。笑)

 

「なんとなく、もう株価は高すぎるだろ~」

「バブルの頃は~」

こんな風に根拠もなく偉そうに話している人はいませんか?

 

もちろん、業績も政治も世界経済も過去も未来もすべてが関わってくるのが株式市場や投資・資産運用の世界です。

しかし肝心の価格の決まり方としては、需要と供給なのです。

ここを念頭に置いて勉強をすると、より実践的な授業になるでしょう。

 

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