就活にも出てくる!株式の「時価総額」ってなに?どういう時に使われるの?

②-2株式の応用
この記事は約4分で読めます。

株式の話をしていると出てくるワード

「時価総額(じかそうがく)」

皆さんも耳にしたことがあると思います。

しかしこの「時価総額」、意味をしっかりと理解している方は少ないのではないでしょうか?

 

この時価総額という言葉は、企業の「規模」「価値」を表す言葉であり、株式を学ぶ上で必ず押さえておかなければいけないワードです。

このように株式市場や資産運用の世界では、「聞いた事はあるけど、そういえば意味は知らない」という言葉は非常に多いです。

 

そこで今回の記事では、
・時価総額とは何か
・どういう時に使うものなのか
を簡単に解説していきます。

 

「時価総額?初めて聞いた」

「聞いた事はあるけど、意味なんて知らない」

「いつのタイミングで使うものなの?」

そんなあなたは、是非この記事を参考にして下さい。

 

また、時価総額は就職活動の際も頻繁に出てくるワードになります。

是非、高校生の生徒さんに腹落ちしてもらえるように、理解しておきましょう。

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時価総額とは、企業価値を表す指標

時価総額とは、一言でいうと「その企業の価値」「その企業の規模」を表す指標となります。

計算式は非常に簡単!

株価×発行済株式数

これだけで求める事が出来るのです。

 

株式は無限に発行されている訳ではなく、限りがあります。
(限りがあるから、保有している株式の%によって株主総会での株主の権利が決まってくるわけですね。)

時価総額は、分析で使われる

「時価総額の意味は分かったけど、実際にいつ使うの?」

こんな疑問が湧いてくると思います。

時価総額は、企業の「分析」にて使われます。

 

具体的な分析方法は、「企業間の比較」です。

通常、上場している同業の企業を比較しようと思っても、株価オンリーだと比較が出来ません。
何故ならば、会社によって発行している株式の数が異なる為です。

 

A社とB社という例を使って考えてみましょう!

【条件】
[株価]
A社とB社ともに1,000円
[発行済みの株式数]
A社は100株
B社は1,000株

A社:株価1000円×100株=時価総額10万円
B社:株価1000円×1000株=時価総額100万円

A社とB社は株価だけで見ると、1000円で同じですが、
時価総額を見ると、B社の100万円の方が高いです。

 これにより、
・株式市場では、B社の方がA社より成長性があると見込まれている
もしくは
・A社の株の方がB社よりも割安で、お買い得な株式
などと比較して分析する事が出来ます。
株価だけだと、
・A社とB社は同じ
という答えにしか、辿り着かない訳です。

 

別の記事で解説していきますが、
・業界内での比較(同業他社と)
・海外企業との比較
・過去と現在の比較
と、比較する対象は様々です。

また時価総額は、こちらの記事で簡単に説明している「ファンダメンタルズ分析」を行う際の基礎の一つになっています。

就活の際に大切なポイント

一般的に就職活動では、「時価総額が高い会社が良い」と言われることが多いと思います。

 

そう言われる理由は、時価総額の計算方法から考えると、

時価総額が高い会社
・投資家から評価されている会社→価値や将来性が期待できる企業
事業規模が大きい会社

などと認識することが出来る為でしょう。

投資家は価値がある企業・未来がある企業に投資をする事が多いですからね。
(そうでない場合もあるので、多いですという表現をします。)

所謂”大人達”が「大きい会社に就職する事は良い事」と言うのは、この時価総額の考え方から来ているという部分もあると思います。

就活は資産形成と関係は無いですが、せっかく勉強するのであれば、小話として就活と紐付けると生徒さんにもプラスに働くでしょう。

ちなみに、個人的には「時価総額が高い会社」に就職するのが良いとは言い切れません。
(興味関心・成熟企業向きかベンチャー企業向きかなど、人には適性がありますからね)
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まとめ:時価総額は、投資にも就活にも出てくるワード

今回の記事では、
・時価総額とは何か
・どういう時に使うものなのか
を簡単に解説しました。

時価総額とは、企業の価値や規模を表す指標。
株価×発行済株式数で求める。
時価総額が使われる場面は、企業間の比較などの「分析」
就職活動では、時価総額を参考にする事もある。
→時価総額が高ければ、
・価値や将来性が高い
・事業規模が大きい
などという判断も出来る為。
※あくまでも、就活の一つの判断材料として使えるというだけです。

まとめると、このような内容になります。

 

「聞いたことがあるけど、意味はよく分からない」

こんな印象を持ちやすい「時価総額」というワードですが、簡単に求めることが出来て便利です。

資産運用・投資や就活にも出てくる時価総額については、しっかり抑えておくようにしましょう。

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